長い年月をかけて作られた僕は、たくさんの僕でできています。
君を好きな僕は、僕の中のほんの一部でしょう。
でも、君を好きな僕は、そのほんの一部の僕は、心臓のど真ん中で笑っているのです。
だから、君を愛さなくなったとき、僕は終わるのです。
「・・・これを、私にどうしろと?」
「日本君に持っていてほしいんだ。ほら、僕とアメリカ君が分かれた時にね、僕の遺書があったらいいなと思って」
「遺書・・・ですか。まあ遺書に見えなくもないのですが」
「そう、それでね。アメリカ君に見せてほしいんだ」
「アメリカさんに?」
「そうだよ。せっかく頑張って書いたんだから、読んでほしい人の目に晒したいじゃない?でも、きっと僕はそのとき、心臓をどこかに落っことしちゃってるからね、代わりに日本君が」
「ロシアさん・・・」
「僕らは世界中のほんのちょっとの気分でガラリと変わってしまう存在なんだ。これからどうなるかなんて分からない。今の僕がどうだったのか、確かな僕をアメリカ君に知っていてほしいんだ」
20111104